発熱の仕組み、解熱剤の使い方は?

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2021年06月30日

発熱の仕組み、解熱剤の使い方は?

headache
新型コロナウイルスのワクチン接種が始まり、ニュースなどでも副反応の話題が取り上げられています。

今回はその副反応のひとつでもある「発熱」の仕組みについて説明します。



発熱はなぜ起こるのか

 平熱の仕組み 

私たちの身体は、常に一定の温度に保たれています。

脳の視床下部にある体温調節中枢によって、熱の生産と放散をコントロールされ、一般的には36~36.5℃程度が平熱と言われています。

運動したり気温が高い時に発汗を促して体温を下げたり、寒いときには鳥肌をたてて体温の放散を防いだりといった指令が、この体温調節中枢から出されているのです。


 発熱が起こる過程 

風邪やインフルエンザなどの外因性発熱物質が体に侵入してくると、白血球などの細胞がこれらの物質を攻撃しようとします。

このような体を感染症から守る仕組みを免疫反応といい、発熱もその一つです。

細菌やウイルスなどの外敵と戦いが始まると、サイトカインという炎症物質が体内で作られます。

これが血液の流れに乗って脳に達すると、プロスタグランジンと呼ばれる情報伝達物質が産生され、脳の体温調節を行う所から体温を上げるように指令が出ます。

この指令により皮膚の血管が収縮したり、発汗を抑えたり、筋肉を震わせるなどして体温を上げます。

このように発熱は身を守るための生体防御機能の一つです。熱が出たからといって、すぐに熱を下げなければならないということではありません。


解熱剤の使い方

上記のように、熱が出るのは、風邪を治すために「必要」であるために起こる生体防御反応なのです。

解熱剤は、熱を下げて身体を楽にすることで体力を回復させたり、発熱によって体に痛みが出た時に熱を下げ、痛みを鎮める為に使用します。

少なくとも発熱が軽度で、ほとんど苦痛を訴えない場合には解熱剤の必要はなく、むしろ与えないほうがよいとされています。

個人差はありますが、解熱剤を使う目安は、お子さんで38.5度以上、大人で38度以上です。

ただし熱があっても辛くなければ解熱剤を積極的に使う必要はありません。



 

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 発熱時の対処方法

 体を温める 

発熱して、寒気がある場合は、まずは部屋を暖かくしたり、ふとんをかけるなどをして、体を温めましょう。


 ビタミンCを摂取する 

発熱をすると免疫細胞の働きが活発になります。

免疫細胞が働くと、ビタミンCが通常の5倍近く失われるため、ホットレモンなどの温かい飲み物でビタミンCを補給するのも良いでしょう。

発熱時は胃の機能が低下しているため、消化の良いものを摂取するようにしましょう。


 水分補給 

そして体温が上昇すると、大量に汗をかきます。

汗を拭きとり、こまめに着替えをして、体を冷やさないようにしましょう。

また、汗で体の水分が奪われるので、水分補給も大切です。

嘔吐や下痢症状がある場合は、ミネラルも流出するので、積極的にミネラルドリンクを飲むようにしてください。



高齢者の発熱

高齢者は、体温調節機能が低下しているため、発熱症状が出づらい場合があります。

たとえ、微熱でも肺炎など、大きな病院の原因の場合もあります。

発熱以外にも食欲不振などの症状がある場合は、病院へ行って診察をうけるようにしてください。




まとめ

発熱は、ウイルスや細菌などの増殖を抑えるために起こる免疫防御反応のひとつです。

体温を上昇させることにより、白血球の殺菌能や免疫能を高めてくれます。

軽度の発熱ならすぐに解熱剤を使うのは控え、まずは十分な休養と体を温めることが有効です。

しかし、体力を消耗したり、頭痛、倦怠感などの症状がひどい場合は、解熱剤を使用して、体力を回復することも必要です。





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*敬称略

*写真と本文とは関係ありません
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